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よくあるご質問

FDT Basics

  1. FDTとは何でしょうか?
  2. どのような企業がFDTを支援していますか?
  3. FDT技術の特徴は?
  4. FDTがユーザーにもたらす利益
  5. FDTがオートメーションメーカーにもたらす利益
  6. FDT統合の利点は?
  7. プラント内のオペレーティングシステムが変わったら、どうなりますか?
  8. オペレーティングシステム、制御システム、フレームアプリケーション、およびDTM間の機能的動作はどのように評価され、認証されているのでしょうか?
  9. フィールド機器の均一なユーザーインタフェースと操作方法はどのように保証されていますか?

FDT Benefits

  1. どのようにフィールド機器へDTMを入手できるのでしょうか?
  2. フィールド機器メーカーとしてDTMを開発したいと思っていますが、アドバイスをお願いします。どのように自社製品にDTMを導入できますか?
  3. DTMは無償ですか?

FITS

  1. FITS(FDT IIoT Server)とは?
  2. OPC UA協議会との協業は?

The FDT Group

  1. FDT Groupの目標
  2. FDT Groupの会員になるには、どうしたらいいでしょうか?
  3. FDT Groupへ問い合わせしたい場合には、どうしたらいいでしょうか?

回答

FDT Basics

FDTとは何でしょうか?

FDTは、フィールド機器の接続や設定のための技術です。
FDTは、ベンダーに依存しない、オープンな標準として創設されました。
機器メーカーは、個々のデバイスにDevice Type Manager (DTM)と呼ばれるソフトウェアを提供します。
FDT対応ソフトウェア、いわゆるフレームアプリケーションはDTMを通してフィードバス経由で各フィールド機器と通信することができます。
機器の設定とデータへのアクセスは、非常に簡単にできます。
フレームアプリケーションを使って、工場内のプロセス情報にリアルタイムにアクセスでき、また工場や設備、アプリケーションのライフサイクルを通して情報を入手することが可能です。
このツールは、エンジニアリングから設置、立ち上げ、生産、メンテナンスまでプラントのライフサイクルの全ての段階をサポートしています。

どのような企業がFDTを支援していますか?

現在FDTは次のメンバーで構成されています。
ご覧いただいたメンバー以外にもFDTを利用している企業は多数あります。

FDT技術の特徴は?

機器メーカーは、Device Type Manger (DTM)と呼ばれるソフトウェアドライバをそれぞれの機器ごと、あるいは機器グループごとに開発します。
例えて言うと、DTMはパソコンで使うプリンタドライバのようなものです。
センサーや操作器などのフィールド機器のDTMは、デバイスDTMと呼ばれています。
デバイスDTMは、機器のすべてのデータ、機能とその動作ルールを持っています。
DTMは機器パラメータを設定するためのシンプルなグラフィカル・ユーザーインターフェースから、高度に洗練されたアプリケーションまで対応できます。例えば診断や保守に必要な複雑な演算を実行したり、機器校正時の複雑なビジネスロジックを自由に実装したりすることも可能です。
デバイスDTMは、機器メーカーによって提供され、すべての機器に必ず一つなければなりませんが、その実装内容は第三者にはアクセスできないので、メーカーのノウハウは保護されます。
通信基幹に直接アクセスして機器を特定のフィールドバスに接続させるDTMを通信DTMと呼んでいます。
通信DTMは、当該フィールドバス通信特有の機能を持っています。
ホストシステムのエンジニアリング環境には、FDTという『コンテナ』が存在し、このFDTがホストアプリケーション(FDTでいう「フレームアプリケーション」)と「デバイスドライバ」(DTM)間の一連のインターフェースを定義しています。
フレームアプリケーションとしては、機器設定ツールや、制御システムエンジニアリングツール、オペレータコンソール、資産管理ツールがあげられます。
FDTはDTMを起動し、機器をシステムエンジニアリング及び運転環境に一様に接続します。

FDTがユーザーにもたらす利益

ユーザーは、あらゆるオートメーションシステムと機器を接続する、単一の標準インターフェースを求めており、機器メーカーや通信プロトコルに関係なく、アプリケーションが必要とする最適な機器を自由に選択したいのではないでしょうか。 ユーザーはこの「オープン」なインターフェースを、もっとも複雑な機器も含めた最新のフィールド機器から得られる豊富な情報へアクセスするために必要としています。また、特殊なアプリケーションでは、ライフサイクルを通して機器をサポートし、エンジニアリング、運転、監視、校正、診断、保守、監査証跡を可能にしなければなりません。 このような作業においてエンジニアリング及び機器設定情報は、標準のグラフィックインターフェースに表示され、それにともなうツールはツール間で共通の画面で共通の操作ができるので、ツールごとに操作を習得する必要がありません。また、オートメーションへの投資を将来にわたって十分に保護するために、いかなるソリューションも最新の通信及び情報技術とともに進化しながら継続的に使用できる必要があります。

FDTがオートメーションメーカーにもたらす利益

オートメーションメーカーは、ホストシステムやフィールド機器の多様な環境に合わせて、それぞれの組み合わせごとにインターフェースをカスタカスタマイズする必要があり、そのために多額の開発費用の負担に直面しています。
メーカーは、インテグレーションの問題よりも、むしろユーザーに利益をもたらす高度で差別化された機能への投資を行いたいのです。
このためFDTは、自動化システムや単独のツールでも使用できるよう、FDTに準拠するシステムと機器に標準インターフェースを提供しています。
DTMは既存のDD(Device Description)のように機器ごとに一つ用意すればよいので(ホストシステムごとに別々に用意する必要はありません)、サプライヤの投資を抑えることができます。
さらにこの技術は将来のプラットフォーム開発(例えばCOMから.NETへの進化)にあわせて進歩していくことができます。

FDT統合の利点は?

FDTは、産業オートメーションの繋がる世界に向けた、包括的なオープンアーキテクチャをサポートしています。産業オートメーションネットワークのプロトコルに依存しないというFDTの標準アーキテクチャを利用して、最高レベルで汎用性のある機器統合とアセット管理を実現しています。こうしたプラットフォームで、安定したネットワーク統合モデル提供します。これを使ってインテリジェントな機器が、企業全体にわたって機器固有の診断データを、ネットワークトポロジーを意識せずに送信することができます。

プラント内のオペレーティングシステムが変わったら、どうなりますか?

FDTフレームアプリケーションとDTMはプログラムなので、他のソフトウェアと同様に新しいシステム環境に再インストールするだけです。
デバイスDTMと通信DTMは共に、オペレーティングシステムのデバイスドライバに相当するわけではないので、コンピュータに組み込まれるハードウェアに依存しません。
フィールド機器と通信を行うコンピュータハードウェアについては(例えばPROFIBUSカード)、状況によっては新しいシステムドライバが必要となりますが、新しいDTMを必要とするわけではありません。
システムドライバを使用する通信ドライバもありますが、OPC通信ドライバと同様、オペレーティングシステムの影響を受けることはありません。
オペレーティングシステムをアップグレードしても、すべてのデータベースと機器設定はこれまで通りアクセス可能であり、データや設定条件はFDTフレームアプリケーションに保存されています。

オペレーティングシステム、制御システム、フレームアプリケーション、およびDTM間の機能的動作はどのように評価され、認証されているのでしょうか?

DTM認証は、そのDTMがFDT技術に関してすべての適合性を持っていることを証明するのに必要不可欠なものです。また、ユーザーにそのDTMがFDT標準に厳密に準拠していることを保証します。
DTMがdtmINSPECTORというDTMを検査するソフトウェアのテストに合格すると認証が発行されます。
このソフトウェアは、DTMの動作や機能面での標準からの逸脱をすべて記録します。そしてFDTグループはエラーなしに検査に合格したDTMのみに認証を発行します。
さらには新たなFDT3.0DTM認証プロセスとこれをサポートするdtmINSPECTOR5テストツールが立ち上がり、FDT3.0のデバイスDTMを受けいれる準備ができたことをFDT Groupは発表しました。
これにより機器サプライヤは開発、テスト、認証を効率よく進めて、新しいWebベースのDTMを市場に投入できるようになりました。
フレームアプリケーションでも同様のことが行われます。フレームアプリケーションは、独立したWindowsプログラムの場合や、制御システムや資産管理システムに統合される場合もありますが、オペレーティングシステムにおいて、フレームアプリケーションはWindows準拠のアプリケーションとしてインストールされます。

フィールド機器の均一なユーザーインタフェースと操作方法はどのように保証されていますか?

FDTグループでは、「スタイルガイド」というプロジェクトグループが、均一なユーザーインタフェースと操作方法の標準化に取り組んでいます。
例えばNAMUR AK2.6Fieldbusのような必要条件は、ユーザーにより策定され、FDTスタイルガイドの基礎となっています。スタイルガイドは、多言語の標準メッセージの表記を含み、DTM認証の一部となっています。

FDT Benefits

どのようにフィールド機器へDTMを入手できるのでしょうか?

機器メーカーが各々の機器や機器グループごとにDTMを開発し、機器とともに提供します。
FDT3.0以降のDTMは、認証の取得のタイミングで自動的にFDThubというFITSサーバのDTM書庫にアップロードされるようになりました。これによりDTMの入手が困難であるといったユーザーからの指摘や、適切なDTMの取得や継続的な更新の際に多大な労力が必要となるといった問題の解決に結びつけることができるようになりました。

フィールド機器メーカーとしてDTMを開発したいと思っていますが、アドバイスをお願いします。どのように自社製品にDTMを導入できますか?

既存DDがあれば、DTMの構築に利用できます。DTM開発にかかる労力は、機器の機能の複雑さにより異なります。単純なDTMは、既存のDDとジェネリックなDTMから容易に構築することができます。既存のDDファイルやDDソースを用いてDTMを生成するツールが一部のサービスベンダーから提供されています。
より複雑な機器のDTMの構築には、より多くの労力が要求されます。多くの会社が、DTMの開発をサポートするために、ツール、サポート相談、専門技術、その他のリソースの提供をしています。それらの会社はすべてFDTグループのメンバーであり、どなたでも直接またはコンタクトフォームから連絡をとることができます。

DTMは無償ですか?

DTMの基本的な機能は無償で、全機能を使用する際には有償にしている会社もあります。例:DTMの印刷とデータ保存機能以外は無償、これらの機能を使用する場合は有償、など。

FITS

FITS(FDT IIoT Server)とは?

FDT GroupのFDT IIoT Serverアーキテクチャ(FDT3.0)は、様々なIIoTベースのソリューションを展開するための柔軟なプラットフォームを提供するサーバーアプリケーションです。詳細はBrochureをご参照ください。

OPC UA協議会との協業は?

FDTサーバの重要な機能として、組み込みのOPC UAサーバがあり、エンタープライズ層とのデータ交換のための情報を提供することができるFDTサーバアーキテクチャはOPC UAサーバを当初から組み込んでいます。この機能を利用に際し、ンドユーザは特別な設定や作業を必要とせず、すべてのOPC UAクライアントからプラント全体のプロジェクト構造の参照ができ、FDTサーバで利用できるデバイス情報のアクセスが可能となります。

The FDT Group

FDT Groupの目標

非営利であるFDT Groupは、FDT/DTM技術の普及をサポートする国際的なオートメーション会社の提携団体です。グループの使命は、オートメーション産業でFDTの認知及び使用を促進することです。

FDT Groupの会員になるには、どうしたらいいでしょうか?

FDT技術は、使用をご希望される全ての企業様でご利用いただけます。会員には、様々な種類やレベルがあります。詳しい情報に関しましては、コンタクトフォームにご記入のうえ、FDT Groupまでご連絡ください。

FDT Groupへ問い合わせしたい場合には、どうしたらいいでしょうか?

FDT Group日本支部へのご連絡は、お問い合わせフォームまで。